桜美公園を突き進むと、栃木県立美術館が見えてきます。
屋外には彫刻などが展示してありますが、何故かこの日は、展示場の中に入って見ることができませんでした。
と言っても、初めて訪れる場所なので、人が入れる場所なのかどうかは、わかりませんが・・・。
当然の事ながら、美術館の中は撮影禁止なので、持ち帰った小冊子の絵を貼ります。
こちらの作品は、清水登之が1925年に描いた、『兵隊と僧侶』です。
実はこの作者、栃木県出身の画家で、戦争をテーマにした作品が多い作風で、この作品も作者がスペインを旅した時の作品だそうで、兵隊が訓練している姿を僧侶たちが離れた場所から眺めて笑っているといった、ちょっとユーモラスな作品です。
さり気なく桜を書いてるところが、作者がホームシックにかかっているのを表してる気がします。
こちらも同じく清水登之の作品で、パリに移り住んだ時に描いた作品だそうです。
座り込む酔っ払いの姿や、女性の手を無理矢理引っ張る某メンバーのような男の姿を、見て見ぬふりをする牧師の姿が描かれており、当時のパリの治安の悪さが伺い知れますね。
続いての作品はイギリスの画家、トマス・ゲインズバラの『牛追いのいる風景』です。
聞いた話によると、昔の牛追いの職業の方は、ずいぶんと女癖が悪かったようですね。
牛追いの仕事って牛を追いかけている時間以外は、ある程度自由が利きますから、旦那が出稼ぎで寂しくしている人妻たちを、結構口説いていたようです。
この時の様子を描いたのが、この作品だと思います。
最後に紹介するのはジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナーの『風景・タンバリンをもつ女』です。
まるで夢の中の世界のような、どこか狂気じみた気がするのは、私だけでしょうか。
もし、日曜の昼下がり、公園の池のほとりで、突然タンバリンを持って踊り狂っている女性の姿を目にしたら、たぶん私、2週間は不眠症に悩まされると思います。
他にも数々の作品が展示されていましたが、全部を紹介する気にはなれません。
皆さんもたまには美術館で、ゆったりと流れる時間を膨らんだ妄想で過ごしてみてはいかがでしょうか。
住所 |
栃木県宇都宮市桜4丁目2−7
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ホームページ | http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/ |
営業時間 | 9:30~17:00(入館は16:30迄) |
閉館日 | 月曜日(祝日の場合は火曜日) 年末年始・その他要確認 |
入館料 | 一般250円 大高生120円 以下無料 |
駐車場 | 無料・80台 |
オススメ度 | ★★★ |
アクセス度 | ★★★★ |
コスパ | ★★★★ |
想像膨らみ度 | ★★★ |
TOTAL | ★★★ |
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