一夜明けて日付は11月6日の朝を迎えました。
秋の山間地は最高に気持ちの良い朝を迎えさせてくれました。
せっかく朝早く目覚めたので、温泉旅館の醍醐味で最大の贅沢でもある、貸切朝風呂を堪能してみてみたいと思います。
前回の記事でも書きましたが、貸切風呂の利用時間は22時で終了しましたが、朝は7時から利用開始となるそうで、どうしても入ってみたい貸切風呂があったワタクシは、少々反則技だとは思いながらも、あえて10分前にフロントに行き、鍵を借りることに成功しました。
これから向かう貸切風呂は、柏屋旅館の数ある貸切風呂の中でも、一番人気のある貸切露天風呂だそうです。
その人気の露天風呂に入るには、この見るからに危険そうな階段を、80段ほど降りていかなくてはなりません。
まるで人々が訪れるのを拒んでいるかのようですね。
最近、温泉地の廃墟ホテルがブームになっていますが、こちらの建物も負けていないほどの雰囲気を携えていますね。
柏屋旅館の離れの部屋だったのか、それとも全く関係のない別の旅館だったのか定かではありませんが、できることなら塩原温泉郷の重要文化財として後世に残してほしいものです。
長い階段を降りていくとらいていの湯の入り口にやっと辿り着きました。
行きは下り階段ですので、それほど苦ではありませんが、帰りは上り階段なので、体力に自信のない年配の方は、無理をなさらないほうが無難かもしれません。
入り口の扉には錠前がかかっているので、フロントで預かった鍵を使って錠を開けます。
扉の向こうには石の階段のようなものが現れました。
まるでロールプレイングゲームのダンジョンの中を歩いているような気分になってきます。
とても『ちょっくら朝風呂でも浴びてくるわ!』なんて軽い気持ちでは行けない程の道のりです。
このときのワタクシの装備は、旅館の浴衣にサンダル履きと、周囲の風景とは溶け込まない装備でしたが、もし映える写真を撮りたい方は『はかいのつるぎ』と『じごくのよろい』くらいの装備がお勧めです。
はるか先には祠も見えています。
崖の上に建っている姿は、まさにR.P.Gに出てくる『ほこら』です。
たとえどんなモンスターが出てくるのかドキドキしますが、こっちにはカミさんが味方に付いている限り、どんなモンスターが出て来ても安心です。
祠の中には『回復の泉』がありました。
湯船の向こうには『鹿股川』がすぐ間近に見えて、大自然の中で入る温泉は、精神の回復や体の疲れを癒してくれます。
まさに『回復の泉』以上の効果がありますね。
ワタクシもいろいろな温泉を見てきましたが、今まで入った温泉の中ででもかなり印象に残る温泉だと思います。
心と体が癒された後は、元来た道と80段の階段が待っているので、せっかく回復したLIFEを使い果たしてしまいそうですが・・・。
旅館名 | 柏屋旅館 |
住所 | 栃木県那須塩原市塩原364 |
TEL | 0287-32-2921 |
送迎 | あり (条件あり) |
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