先ほどの【仲町屋台公園】から徒歩で300メートル、自転車でも300メートルなんですけどね。
自転車は【まちの駅 新・鹿沼宿】に停めてきているので、そのまま徒歩で300メートル歩いていくと【屋台のまち中央公園】入り口が見えてきました。
入口の看板には、『鹿沼秋まつり』についてのアピールが凄いですね。
【国指定重要無形民俗文化財】の文字の隣に【ユネスコ無形文化遺産】の文字がドヤ顔で書かれています。
ワタクシ、しょっちゅうユネスコとユニセフがゴッチャ混ぜになるんですよね。
どちらも国連機関の一部らしいのですが、アグネス・チャンがアジアの親善大使をやっているのはどちらでしたっけ。
世界遺産もそうですが、これだけ大量に遺産ができまくると、有難みが薄れるような気がするのはワタクシだけでしょうか。
ここまでアピールするなら【モンドセレクション金賞】も受賞してほしかったです。
公園という名前が付いていたので、東京の代々木公園みたいな、広い公園を想像していたのですが、ちょっとした広場に建物がいくつか建っているだけです。
広さはその辺の児童公園ぐらい広さでしょうか。
その広大な公園の中に、資料館のような建物が建っています。
最終入館時間は16時30分と書いてあります。
時計を見ると16時ちょっと前なので、とりあえず中に入ることにします。
入り口を入ると券売機が置いてありますね。
入館料は大人200円、高校・大学生150円、小・中学生100円となっています。
料金種別が3つしかないのに、ボタンは8つもありますね。
入館料も200円以下なのに、券売機を置いてあることにも驚きですが、必要以上な券売機の大きさです。
この大きさですと、券売機本体で、50万円くらいする物かと思いますが、この入館料で営業を継続していけるのか心配になってしまいますね。
まぁ、おそらく余計なお世話ですので、心配はこの辺にしておきます。
200円を出して購入した入館券を係員(ガイド?)に渡し入館すると、いきなり彫刻を施したぶっとい柱が出迎えてくれます。
間近で見る彫刻は迫力がありますね。
ガイドさんが、この柱の彫刻を説明してくれたのですが、ワタクシ人の話を聞くのが大変苦手ですので、せっかくの説明付きでの見学でしたが、内容は全く覚えておりません。
最初の屋台は【銀座一丁目】屋台です。
鹿沼屋台の中では小型に分類されるこの屋台は、黒漆塗りの車体を白木の彫刻で飾られており、鹿沼屋台の歴史を語るうえで重要な屋台だそうです
屋台箱に文化11年(1814年)の銘があることから、『彩色彫刻黒漆塗屋台』として建造されたそうですが、後に幕府の禁令や時代の流れによって、白木彫刻に魔改造されたようです。
製作時期は文化9年から11年❨1812-1814年❩と嘉永元年❨1848年❩の2度に渡って製作されたそうです。
ちなみに現存する屋台の中では、最も古い年代の屋台になるそうです。
まぁ、200年以上も昔に作られた屋台が、今もなお現役なのですから、ある意味現代のワタクシ達よりもエコに対して意識が高いですよね。
我が国では年式の古い車に、高い税金を掛けるのですから、今後200年以上使えるものを開発するのは無理そうですね。
最後に紹介するのは【銀座2丁目屋台】です。
【白木彫刻白木造屋台】の代表格とも言える屋台だそうです。
作られた年代は、ここにある3基の中では一番新しく、嘉永3年から安政4年❨1850-1857年❩に252両の大金を投じて製作されたそうです。
まぁ、そんなことを言われると、今の貨幣価値だと何億ぐらい使ったのかと疑問に思いますよね。
江戸時代は260年も続いたので、当然ながら貨幣価値の変動も大きかったので一概に言えませんが、屋台が製造されていた頃の貨幣価値は、およそ6,000円から10,000円位だそうです。
仮に当時の一番高いレートでも、250万円程で製作できる計算ですね。
これならワタクシでも、頑張れば手の届く金額です。
欲しいとは思いませんけどね。
こちらは屋台に使われている顔料や金箔等が展示してあります。
おそらく彩色彫刻の屋台に使われていたんでしょうね。
こちらは銀座2丁目屋台に使われている車輪と、誰が着たか分からない半纏です。
屋台以外にも展示物がたくさんあるので、見ていて飽きないですね。
閉館時間が迫り、ガイドの人が半ば強制的にビデオの上映を始めました。
いかにも役所が制作したような、つまらない映像です。
いろいろな意見があるとは思いますが、見る人主体の映像よりも、作り手側が主体となった映像になってしまうために、見ていて苦痛です。
以前、那須烏山市にある【山あげ会館】に行った時は、入館料を支払うと同時に長い映像を無理やり見せられ、展示物を一切見ることもなく途中で帰ってきたことを想い出しますが、これって見ないで済む方法はないんですかね。
何度断っても半ば強制的に見せつけてくるのだから、本当に始末に負えないです。
そんなわけで映像には全く興味が湧かなかったので、説明文を読むことにします。
ワタクシ鹿沼秋まつり自体、全くと言い程知識がなかったものですから、ひょっとしたら間違った情報を書いてしまうかもしれませんが、【鹿沼秋まつり】が行われる【今宮神社氏子町】の彫刻屋台は27台あるそうで、鹿沼市全体では38台もあるそうです。
モチロン鹿沼秋まつり以外で使われる屋台は、どこの祭りで使用されるのかは分かりません。
こちらの説明では、屋台の大きさと種類について書かれており、鹿沼屋台の大きさは間口が6尺、奥行き12尺、高さがおよそ4メートルだそうで、なぜか高さだけがメートル表記になっています。
種類は久保町屋台などに見られる【彩色彫刻漆塗屋台】、銀座一丁目屋台のような【白木彫刻漆塗屋台】、そして銀座二丁目屋台の【白木彫刻白木造屋台】があるそうです。
ここまで説明文を読んだところで、ビデオも上映も終わったようです。
少しは鹿沼の秋まつりも詳しくなったような気がするので、万が一に休みが取れたら、今年の【鹿沼秋まつりは】行ってみるかもしれませんね。
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