毎日暑い日が続きますが、みなさん体調の方は如何でしょうか?
こんなに暑い日が続くと食欲が減衰してしますが、そんな時こそ蕎麦を食べて体力を回復しようと、今回は栃木市出流町にある『元祖手打そば いづるや』へ訪問してみました。
栃木のFM局である『Radio Berry』のラジオCMで『満願寺そばのいづるや』と聴いて知っている方もいるかと思いますが、私てっきり『満願寺蕎麦』という名前の蕎麦があるもんだと思い、初めて訪れた時はメニューを20分眺め、店員さんに『満願寺蕎麦は今やってないんですか』と訊いて恥ずかしい思いをしたのは良き思い出です。
実は私、こちらの『いづるや』さんには30年ほど前からほぼ毎年通っており、食通の豚耳が知ってる蕎麦屋の中では間違いなくオススメできるお店です。
店内に入ってすぐの場所には、まるで農産物直売所のような新鮮な野菜が並べられています。
もちろんスーパーで買うよりも安く購入できます。
店内は歴史を感じさせる落ち着いた趣です。
一見狭そうな店内ですが、実はこの建物の裏手に別館の座敷があり、一度に100名ほどの人数が食事出来ますので、混雑時も待ち時間が少なくて済みます。
開店からお昼過ぎ位に来店すると、蕎麦職人さんが実際に蕎麦を打つ姿を見ることが出来るんですよ。
この日は午後4時過ぎの訪問だった為、残念ながら蕎麦を打つ姿は見られませんでしたが、混雑時はオーダーを待つ間、職人さんの姿を見ながら出来上がるのを待つのも楽しいですよ。
それではメニューを見ていきましょう。
『いづるや』の看板メニューともいうべき『盆ざる』です。
人数に応じて3合から1升まで選べて、家族連れから大食いファイターまで対応しており、実際にひとりで1升を召し上がる方を見たことがあります。
お蕎麦もさることながら、地元の野菜をふんだんに使用した天婦羅もオススメのようで、天婦羅だけでも季節限定も含めてかなりの品数があります。
一品料理なども豊富で、地元で獲れた食材を使った料理ばかりで、山奥の店ならではの川魚料理が多いですね。
地酒を中心にアルコール類も充実してますね。
乙類の焼酎で唯一そば焼酎が置いてあるのも蕎麦店のこだわりですかね。
お蕎麦の地方発送(店主いわく都会発送と呼ぶそうですが)も受け付けていて、食べたい日に合わせて発送してくれるそうです。
『そばゆら』とは、そば粉で作った大福のようなデザートです。
1個200円だそうで、食後のデザートとして人気の商品です。
この時期はミョウガの天ぷらの他にアスパラの天ぷらも季節限定でいただけます。
注文して10分もしないうちに『盆ざる5合盛り』が運ばれてきました。
実は前回訪問した時に3合盛りを注文して全然足りなくて失敗したので、今回はひとつ上の5合盛りを注文してみました。
おそらく3合盛は女性同士かご年輩の夫婦が食べる量には丁度いいかもしれませんね。
食べ盛りの男性なら1人で3合ぐらい食べる計算で注文されると良いかもしれません。
つゆ徳利にも地元栃木県の名産品『益子焼』を使っています。
益子焼の特徴である重厚な色合いが蕎麦の色にピッタリで、食欲を引き立たせます。
こちらは『盛り合せ天婦羅 750円』です。
こちらも店では注文してから揚げてくれるので、いつでも揚げたてサクサクの美味しい天婦羅が召し上がれるのも魅力です。
『いづるや』の蕎麦は、最近流行りの十割蕎麦ではなく、小麦粉を混ぜた二八蕎麦を使用しています。
巷では十割蕎麦がもてはやされておりますが、適度にコシがあり、喉越しの良い二八蕎麦のほうが蕎麦らしく、私はコッチの方が好みです。
獅子唐の天ぷらです。
衣だけをカラっと揚げて獅子唐の青臭さはそのままで、まさに素材の美味しさを存分に引き出した料理と言えますね。
旬の時期には少し早いですが、茄子には体温を下げる効果があり、真夏の暑い時期には最高の食材です。
しかも高血圧予防や動脈硬化、コレステロール値を抑える効果もあり、生活習慣病の予防にも良いらしいです。
人参の甘みが口の中いっぱいに広がるかき揚げです。
獅子唐辛子と違って、こちらはしっかり揚げてありサクッとした衣と、口の中でとろけるような柔らかさの人参が、良いハーモニーとなってメインの蕎麦を引き立たせます。
昨今、衣だけ大きく見せて中身が小さな海老天が多い中、まさか海のない栃木の山奥でこのような大きく身の詰まった海老天が食べられるとは思いませんでしたよ。
舞茸の天ぷらはサクサクと適度な歯ごたえがあり、ココに来たら是非とも食べていただきたい逸品です。
全体的にいづるやの天ぷらは食材と衣のバランスが絶妙で、どれを食べても間違いのない味ですね。
もちろん蕎麦も大変美味しく、あまりの喉越しの良さに箸が止まりません。
これだけ食べても飽きることなく、いくらでも食べられます。
私、蕎麦湯に関しては好き嫌いがはっきりしていて、特に某牛丼チェーン店の展開する蕎麦店の蕎麦湯は全く飲めず、普通の蕎麦店でも残すことが多いのですが、いづるやの蕎麦湯は美味しく徳利に残ったつゆを継ぎ足ししてしてまでもお代わりしてしまうほどです。
当然蕎麦が美味しければ蕎麦湯も美味しいわけですが。
最後まで大変美味しくいただけました。
また来年も来たいと思います。
価格:2,350円 |
住所 | 〒328-0206 栃木県栃木市出流町141 |
営業時間 | 10月~3月は11時~18時 4月~9月は19時迄 |
定休日 | 毎週水曜日/第3週火・水曜日 |
駐車場 | 有り |
支払い | 現金/カード可 |
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